遠方の税理士に税務調査対応を依頼する場合のデメリットはあるのか

結論:遠方の税理士への依頼にはデメリットもあるが、メリットが上回る可能性が高い

税務調査の連絡を受け、遠方の税理士への依頼を検討されている方から、「物理的な距離が不利に働くのではないか」というご相談を頻繁に受けます。結論から申し上げれば、デメリットは確かに存在しますが、状況によっては、それを上回るメリットを得られる場合があると当事務所は考えています。

想定されるデメリットは主に3つです。

  • 税理士と直接会って話しにくい。
  • 必要書類の受け渡しに手間やリスクが伴う。
  • 税務調査当日の現場立会いを希望する場合、別途費用が発生する可能性がある。

しかし、これらの点は現代のテクノロジーと実務上の工夫で大部分が解消可能です。ビデオ通話技術の発達は、移動時間をなくし、むしろ迅速な意思疎通を可能にしました。書類の郵送リスクは、配達が記録されるサービスを利用すれば最小限に抑えられます。そして、現場立会いの費用は、税務調査対応に必要な専門家の関与を確保するための費用として、必要性を検討することが重要です。

何よりも重要なのは、お住まいの地域に「税務調査を専門とし、スポットで対応してくれる税理士」がそもそも存在するとは限らない」という現実です。税務調査案件を積極的に受注しようとする姿勢の税理士はまだ全国的に見ても少ないです。近さという利便性だけで依頼先を選んだ結果、不本意な結果を招くリスクを考えれば、地理的な制約だけで判断せず、税務調査対応の経験や対応範囲を確認したうえで依頼先を検討することが重要です。

当事務所は、全国の納税者様からのご依頼に対応しており、税務調査前の修正申告や期限後申告のための事業所訪問、調査当日の現場立会など、状況に応じて柔軟な対応を行っています。物理的な距離がある場合でも、事前準備や連絡方法を工夫することで、円滑な対応を目指すことは可能です。

想定される3つのデメリットと現代における解決策

遠方の税理士に依頼する際の不安は、具体的に言語化することで解決策が見えてきます。ここでは、多くの方が懸念される3つのデメリットと、それに対する現代の実務的な対応策を解説します。

デメリット1:直接会って相談しにくい?

「やはり顔を見て話さないと不安だ」というお気持ちは、当然のことです。特に、税務調査という精神的な負担が大きい状況では、人と会うことで得られる安心感は無視できません。

しかし、ZoomなどのWeb会議システムを活用すれば、資料を画面で共有しながら、対面に近い形で、資料を確認しながら詳細な打ち合わせを行うことが可能です。移動時間が不要なため、むしろ緊急時にも迅速に相談の場を設けられるというメリットすらあります。

もちろん、初回や調査直前の重要な局面で対面での面談を希望される場合は、交通費等のご負担は発生しますが、対応いたします。当事務所では、オンラインでの密な連携を基本としつつ、必要に応じて直接お会いするなど、納税者様の安心感を第一に考えた柔軟な対応を心がけています。

デメリット2:書類のやり取りに手間とリスクが伴う?

税務調査対応では、膨大な量の書類を税理士と共有する必要があります。遠方の場合、このやり取りに手間とリスクを感じる方もいらっしゃるでしょう。

紙の書類の場合、郵送事故のリスクはゼロではありません。しかし、これは特定記録や書留郵便、レターパックといった追跡可能なサービスを利用することで、リスクを最小限に抑えることが可能です。これは、近隣の税理士に直接持ち込む際の紛失リスクと比較しても、管理方法次第で十分に安全性を確保できるレベルです。

データでの共有の場合、セキュリティが確保されたクラウドストレージや当事務所が指定するシステムを利用します。これにより、物理的な移動よりも迅速かつ安全に情報を共有できます。確かに、資料をスキャンしてデータ化する手間は納税者様にご協力いただく必要がありますが、その手順については私たちが丁寧にサポートいたします。

デメリット3:調査当日の立会いに別途費用がかかる?

これは遠方の税理士に依頼する上で、最も気がかりとなるデメリットでしょう。税理士が納税者様の事業所で行われる実地調査に立ち会う場合、交通費や日当といった追加費用が発生する可能性は高いです。

この費用をどのように評価するかは、調査当日において税理士がそばにいてくれる安心感というメリットを踏まえて判断する必要があります。

それでも遠方の専門家に依頼すべき本質的な理由

前述のデメリットは、いずれも対応解決可能なものです。それらを乗り越えてでも、遠方の専門家に依頼すべき本質的な理由、それは「税務調査対応に関する専門性の確認」に他なりません。

「地元の税理士が有利」は本当か?

「地元の税理士なら管轄の税務署と付き合いがあって有利に計らってくれる」といった話を耳にすることがあります。しかし、専門家の立場から断言しますが、この考えは現代の税務行政の実態とはかけ離れています。

現在、税務職員と税理士の私的な関係構築は厳しく規制されており、個人的な関係性が調査結果に影響を及ぼすことはありません。調査官が重視するのは、法律や通達、判例に基づいた客観的な事実と、それを説明する論理的な主張です。つまり、結果を左右するのは属人的な関係性ではなく、税理士が持つ純粋な知識、経験、そして交渉力なのです。

「住まいと同じ都道府県の税理士で近いから」という曖昧な理由で近隣の税理士を選ぶことは、極めて危険な判断と言わざるを得ません。

オンライン税務調査の現状と注意点

令和8年よりオンライン税務調査が正式導入されました。弊所の見解ですが、現状のオンライン税務調査については税務署側にメリットが大きく、納税者側は負担が大きくてデメリットの方が多いです。従って以後数年間は、まだまだオンライン税務調査が浸透するとは考えにくいです。

しかし、電子申告も導入当初は批判ばかりでなかなか普及しませんでしたが、20年以上経過して普及しております。またその理由として電子申告しなければ青色申告控除の金額が減額されるなどの法整備がされたことも大きく影響しています。将来的にはオンライン税務調査がスタンダードになるかもしれません。

それを踏まえると、遠方の税理士とオンラインツールを活かしてデジタルデータでやり取りすることについて経験を積むことも良いかもしれません。

遠方の税理士に税務調査対応を依頼する具体的な流れ

遠方の税理士への依頼に不安を感じる必要はありません。当事務所では、全国どこにお住まいの方でもスムーズにご依頼いただける体制を整えています。ご相談から調査終了までの大まかな流れは以下の通りです。

  1. 無料相談のお申し込み
    まずはお問い合わせフォームから、現在の状況をご連絡ください。場所を問わず、迅速に対応いたします。
  2. オンラインでの初回面談
    原則としてZoom等のWeb会議システムを使用し、無料相談を実施します。税務署からの連絡内容やご不安な点など、詳しくお話を伺います。
  3. 資料の共有
    ご契約後、調査に必要な資料の共有方法についてご案内します。郵送やクラウドストレージなど、最適な方法を一緒に検討します。
  4. 契約と調査準備
    ご提示した方針と見積もりにご納得いただけましたら、正式にご契約となります。調査当日まで、必要な資料確認や対応方針の整理を進めます。
  5. 調査当日の対応
    調査当日は、オンラインでの立会い、またはご希望に応じて現地へ赴いての立会いの両方に対応可能です。調査官とのやり取りでは、必要に応じて私たちが前面に立って対応し、納税者様のご負担をできるだけ軽減できるよう努めます。

税務調査の通知は、誰にとっても不安なものです。しかし、適切な専門家をパートナーに選ぶことで、その不安は大きく軽減できます。物理的な距離を理由に、最善の選択を諦める必要はありません。まずはお一人で悩まず、当事務所の無料相談をご利用ください。

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この記事の監修者

税理士 田中亨
税理士 田中亨税務調査専門税理士
プロフィール
近畿税理士会上京支部
登録番号128205
税務調査案件を全国対応している税理士
事前自主申告による税負担の軽減に全力を尽くしている
これまで多くの税務調査案件を早期解決に導いてきた

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